昨日、原子力規制委員会は、全国で唯一稼働中の大飯原発3,4号機について、新規制基準案への適合性を評価する検討会の初会合を開きました。しかし、この評価作業は、「安全上重要な事項に重点を置く」「効率的・合理的な方法を採用する」と簡略化されるなど、大飯原発3,4号機については、新規制基準の例外扱いとし、9月の定期点検まで稼働継続を前提とする動きがあります。大飯原発3,4号機については、専門家から、周辺海底にあるFO-A断層、FO-B断層と陸上の熊川断層の3連動の可能性が指摘されています。その危険性を覆い隠したまま強行した再稼動を継続させることは許せません。昨年、再稼動が強行された時に作った川柳を紹介します。大飯原発は直ちに止めるべきです。
居住支部の支部長さんと、5月12日に船岡山公園で行う、北上後援会の「みどりまつり」と、4月26日に北上革新懇が開催する「小森陽一講演会」の案内をかねて、訪問・対話行動を行いました。憲法改悪や米軍レーダー基地の京丹後への配備計画など、安倍内閣の暴走政治にストップかけるためにも、7月の参議院選挙での支援を訴える中で、日曜版読者2人と京都民報読者1人が増えました。
ところで、地域をまわっていると、空き店舗や空き事務所の看板がまた増え始めています。先日の中小企業団体への訪問・調査でも、「アベノミクスって、いったいどこの国の話か。中小企業まではまったくまわってこない」という声が共通して出されましたが、アベノミクスでは中小企業や地域経済は再生しません。労働者の賃金の引き上げや地域循環型経済への転換が必要です。
午後は、非核の政府を求める京都の会の定期総会に出席しました。午後1時半からは、市民公開講座として、日本環境学会会長、自然エネルギー市民の会代表の和田武さんが「原発ゼロ、再生可能エネルギー社会への転換」と題して1時間半にわたって講演を行いました。和田さんは、原発の危険性、再生可能エネルギーの特性と普及動向、ドイツやデンマークに見る再生可能エネルギー普及による社会の発展の実例、日本での再生可能エネルギーの飛躍的普及の展望について、わかりやすく話されました。とりわけ、ドイツだけでなく、日本と比べても資源が少ないデンマークでも再生可能エネルギーが飛躍的に普及しているのは、政府が脱原発を決断し、積極的普及推進政策を進めていることと、市民・地域が主体の普及を推進していることにあることが、よくわかりました。
その後の総会では私も発言し、米軍レーダー基地配備問題の情勢を報告し、配備撤回を求める運動への協力を呼びかけました。