昨日青森の米軍レーダー基地を視察した山田知事が「懸念される要因は出てこなかった」と発言、あまりにも無責任です。

 昨日、沖縄県北谷町で、米兵が酒気帯び運転で逮捕されています。米兵や軍属による事件や事故が絶えませんが、米軍のXバンドレーダー基地配備が計画されている京丹後市の住民からは、治安に対する不安の声が寄せられています。それに対して、3月22日に行われた防衛省による山田知事への説明の中で、防衛省の側は「空自の分屯基地の隊員を含め、協議会を設置し、必要な夜回りをする」と述べています。つまり、米兵や軍属が事件や事故を起こさないように、自衛隊員が夜回りをする、というのです。「どこかの国が攻めてくることから日本を守る」はずの自衛隊が、在日米軍や軍属から住民を守らなければならないとは、自衛隊員も納得できないのではないでしょうか。

 紫野泉堂町の交差点と北山堀川の交差点で、井坂市議とともに早朝宣伝を行ってきました。紫野泉堂町では、私たちがマイクで訴えている場所の向かい側のガソリンスタンド跡地に、「洋服の青木」が店舗を建設中です。すでに鉄骨ができていて、その鉄骨の上で3人の作業員が作業をしているのですが、安全ロープもつけないで、細い鉄骨の上を移動しており、「落ちたらどうするんだろう」と心配しながらの宣伝になりました。先日の中小企業団体への訪問でも、「建設関係は仕事が増えているが人手が足りない」という話がありましたが、仕事を急ぐあまり、むちゃな働かせ方がされているのではないでしょうか。

 昼から、米軍レーダー基地対策の会議に参加しました。そのなかで、「今年2月に、京丹後市に事前調査に来ていた米軍の車が、乱暴な運転をして交通事故を起こしたらしい」「Xバンドレーダーを運ぶためには、34トンもの重量になるが、京丹後の道路は、それだけに重量にたえられない」などの意見が出されました。昨日、青森県つがる市の車力基地を視察した山田知事は「懸念される要因は出てこなかった」と述べたそうですが、知事にとっては懸念がないかもしれませんが、地元住民は懸念だらけであり、府民の安心・安全に責任を持つ知事として、あまりにも無責任な発言です。

 日本共産党京都府会議員は、昨年末から今年にかけて、府内6ヶ所のハローワーク前で、合計16回、「暮らしと雇用のアンケート」調査にとりくみ、202人の方から、聞き取り調査を行った結果を、「『まともに働きたい』202人の叫び」としてまとめました。そして、この調査結果をもとに、大企業による違法な「退職強要」の告発や時給千以上への最低賃金の引き上げや労働者派遣法の抜本改正などを求めて、2月府議会での論戦、大手企業や京都労働局、厚生労働省への申し入れなどを行ってきました。その調査結果と議会論戦、申し入れ活動などをまとめた冊子が、このほど完成しました。自画自賛になりますが、京都における働くみなさんの深刻な実態と打開の展望を考えるうえで、たいへん参考になる冊子だと思います。ぜひ、参考にしていただきたいと思います。