府会議員団の2日間の合宿団総会から帰ってきました。

一昨日のニュースには驚きました。福島第1原発で増え続ける汚染水対策として東京電力が、原子炉建屋に流れ込む前の地下水を井戸からくみ上げ、地元漁業関係者の了承を得た上で、来週にも海洋放出する方針を固めた、といいます。第1原発では、原子炉建屋に流れ込む地下水の影響で1日約400トンの汚染水が増え続けていますが、この海洋放出によって、汚染水の増加が1日300トンに減るだけで、根本的な解決になりません。しかも、地下水に含まれる放射性物質の濃度については「周辺の河川と変わらないレベル」という東京電力の説明を、誰が信用できるでしょうか。漁業関係者からは、風評被害の不安の声があがっているそうですが、当然です。汚染水の海への流出は絶対にやるべきではありません。政府と東電は、原発事故の収束宣言を撤回し、原発即時ゼロを政治決断し、除染と賠償の責任を果たすべきです。

    昨日と今日の2日間は、府会議員団の合宿団総会でした。昨日はまず、与謝野町の地域共生型福祉施設「やすらの里」と障害者の就労の場にもなっている町立宿泊型保養施設「リフレかやの里」を視察しました。太田町長がすすめる福祉のまちづくりの現場を見せていただき、日本共産党の野村町議から与謝野町流の福祉のまちづくりの理念と実践、今後の課題などについての話を聞きました。自己負担なしに福祉施設を建設できるように、上限1500万円の町単費の補助制度など、「安心どこでもプラン」のとりくみには、驚かされました。

   続いて、Xバンドレーダー基地の配備予定地の経ケ岬を視察しました。配備予定地は、美しい青い海と水田、さらには「京都の自然二百選」にも選ばれているクロマツ群に囲まれており、ここに、危険な米軍レーダー基地を配備する計画は、絶対に許してはならない、と決意を新たにしました。

 

   今日は、朝から夕方まで団総会を行いましたが、7中総決定の討議、山田府政の動向についての報告と論議、昨年度の団活動の総括と今年度の活動方針の討議と、盛りだくさんの内容でした。団総会での議論を力に、明日から、7月の参議院選挙、来春の知事選挙に向けて、直ちに臨戦態勢を確立して、新たな決意で実践に臨みます。