決算特別委員会の現地調査2日目。

 昨夜のNHKの「クローズアップ現代+」は、「原発マネー」環流問題で、100人の関係者の証言をもとに、問題の核心に迫りました。番組では、高浜原発3,4号機の新設をめざしていた関電にとって、1979年のスリーマイル島での原発事故によって高浜町でも起こった原発反対の運動を抑え込むために、元助役の力を必要としたこと、関西電力が突出して原発に依存していたために、1990年代から関電プラントの顧問に就任していた元助役から金品の受領が始まっていたこと、2004年の5人の犠牲者が出た美浜原発事故後に、関電は原子力事業本部を美浜町に移し、幹部を現地に常駐させ、その幹部らに元助役からの金品受領が巨額になっていたこと、2011年の福島原発事故以後、安全対策費に莫大な費用がかかり、旧助役の関連会社に多額の工事が発注されるようになったことなどが、明らかにされました。なお、番組では、関電からの多額の寄付金が高浜町役場関係者に渡っていたことを議会で追及した、日本共産党の渡邊孝町議も紹介されていましたが、日本共産党町議ということは紹介しませんでした。いい番組でしたが、NHKの限界も感じました。

決算特別委員会の現地調査2日目、午前中は、都市計画道路 東中央線の建設事業について調査し、仮称「木津川橋」の現場を視察しました。平成30年度決算で8億円の繰り越しがあったことがわかりました。
午後はまず、けいはんなロボット技術センター事業を調査し、その後、京田辺市にある京都府発達障害者支援センターで、発達障害者支援体制整備事業とこども発達支援体制整備事業を調査しました。ロボット技術センターは、かつての「私の仕事館」のあとにできた、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)の中に入っていますが、KICKは、広大なオープンスペースがあるけれど、イベント以外はそれほど利用がない様子でした。

 今夜は、日本共産党京都府会議員団の議会報告・予算予算要求懇談会でした。参加者からは、「児童相談所の職員体制について少しは改善されたが、まだまだ数が足りない。京田辺支所には一時保護所がない。宇治は満杯状況だ」「舞鶴の中学校の職業体験で、自衛隊にいった生徒が、20ミリ機関砲を撃つ訓練をさせられた」「変形労働時間制の導入について、中教審委員でもある府教育長は『研究する』と言っている」「北陸新幹線の延伸より、堤防の強化など防災対策を」「公立病院の再編計画について、京都府に反対をするよう要請した。『府としては国の計画に与しない』とは述べたが、反対表明はしなかった」「水道の広域化・民営化の動きに危機感を持っているが、担当の職員は展望を持っていない。国・府の技術的・財政的支援が必要だ」など、たくさんの意見・要望が出されました。今後の府議会論戦や来年度の予算要望に生かしたいと思います。

選挙区の住民に対しメロンやカニなどを贈っていた「有権者買収疑惑」が国会で追及されている菅原経産相に、今度は、有権者に対し、公職選挙法で禁じられた香典や供花・枕花を贈っていたという疑惑が浮上しました。政権内部からも、「もうアウトだろう」という声が出ています。こんな人物を経産相にしたのは、計算違いではすみません。安倍首相の任命責任が問われます。