「桜を見る会」の幕引きは許されない!

 臨時国会の会期末まで1週間をきり、安倍政権は、「桜を見る会」の疑惑について、逃げ切りを図ろうとしています。しかし、日本共産党の大門実紀史参議院議員が暴露した「ジャパンライフ」への処分を遅らせたことを示す消費者庁の内部文書の存在、宮本徹衆議院議員が資料要求した直後に廃棄したとされる名簿のバックデータが8ヶ月は残っていたこと、安倍昭恵夫人から「60」番の招待状が送られていたことなど、新たな疑惑が次々と浮上しており、幕引きどころか、第2幕の開幕です。そこで1句。

 「桜会 幕引きどころか 第2幕」

 午前中、金閣支部の支部委員会の会議に参加しました。市長選挙に向けての地域要求の議論のなかで、「観光公害」の一つである市バスの混雑・渋滞問題が議論になりました。ある支部委員によると、一昨日の日曜日の午後6時頃に、建勲神社前のバス停で、205番のバスを待っていたけど、予定時刻を過ぎてもバスが一向に来ず、20分以上も待たされたそうです。しかも、バスロケーションシステムが消えていたそうです。バスに乗車して、運転手さんに、「なぜこんなに遅れたのか」とたずねところ、運転手さんは、「京都駅がたいへんなことになっています。観光客があふれて、バスが時間通りに発車できないんです。だから、バスロケも消しています」と話されたそうです。京都市内のオーバーツーリズムは半端じゃありません。

菅官房長官は本日の記者会見で、「桜を見る会」の招待者名簿をめぐり、バックアップデータについて、「5月7~9日ごろ、(原本となる)データを消去した後、最大8週間残っていたのではないか」と述べました。つまり、5月21日の衆院財務金融委員会で内閣府幹部が「(招待者名簿は)すでに廃棄させていただいた」と答弁した時点では、名簿のバックアップデータが残っていたことを認めたことになります。安倍政権は、9日の会期末で国会を閉じ、幕引きにしようとしていますが、今朝の京都新聞の社説でも強調しているように、逃げ切りは許せません!国会の会期を延長して、徹底解明すべきです。

 今夜は、北文化会館で行なわれた、北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書の説明会に参加しました。鉄道建設・運輸施設整備支援機構が方法書の要点を報告し、質疑応答が行なわれました。会場からは、地下水への影響、希少動植物への影響、保安林への影響、大量の残土の対策、原発事故への対応など、不安や疑念の声が相次ぎましたが、どの問題でも、「ルートが確定してから、検討します」「京都府・市や専門家と相談します」という回答ばかりでした。私は、小浜・京都駅ルートを決める際に、「速達性、利便性等を総合的に勘案して設定」と、環境への影響を配慮しなかったこと、「活断層や脆弱な地質は、回避する、又はやむを得ず通過する場合には通過する延長をできる限り短くする」と、活断層や脆弱な地質のところを通過することがあり得るとしていることを批判しました。